【一人で測量】Droggerを使って自宅敷地の間口を計測してみました
先々週くらいに届いたDroggerを使って、自宅の敷地の間口を1辺計測してみました。

一応、測量機(受信機)を自立安定させる二脚ポールもあるのですが、計測した時間帯がよかったのか、ポール1本を手持ちでも観測地点でほんの数秒で「Fix」状態になり、座標値が得られました。
(座標値が得れると、GoogleMap(Earth)やGIS、CADで描画等ができるため、調査分析の幅が極めて広がります)

Angle:方向角…206.19°
Dist Hor:水平距離…10.744m(2点間(T1とT2)の距離を測ってみました)
Dist Vert:垂直距離…-0.467m(標高差も自在に把握できるようになると、やり方によっては可能な限り有利な方法で宅地造成費計算もできちゃったりします…)

自宅敷地の地積測量図と見比べてみたところ、図面上の辺長は10.70m!
誤差4㎝弱でセンチメートル級測位の威力が実感できた一瞬でした。
※なお、スマホのGPS等は数m~数十mの誤差があると言われています。
アンテナの高さや傾斜の補正値を設定する前に計測したのですが、それでもこの誤差程度しかないとは驚きです。科学技術ってすごいですね…唆ります。(笑)
(地積測量図は三斜求積なので、もしかしたら観測値の方が近い可能性もあります。)
10.70mが実際の値だとして、10.74mが観測値でも誤差率1%未満(約0.4%)なので、
「調査」や「評価」に使用する程度であれば十分ではないでしょうか?
規模の大きい土地になればなるほど、コンベックスや巻き尺、ウォーキングメジャー等では対応しきれなくなってくることもあり、2人以上の人員が必要になってきたりもします。
測量士さんや調査士さんが行うような精密な測量を行う場合でも、1人はTS(トータルステーション)、もう1人はプリズムを使用する必要があり、効率性の観点からも最低でも2人以上は人件費がかかってきます。
「建築や土木工事、登記のための測量ほどの測量は必要ではない。でも座標値や測量図面が欲しい…」
そんな時は、一人でも簡単に測量できる上記のDrogger(GNSS測量機)が一つの選択肢になりうるものと弊社は考えています。
ちなみに、使用しているDroggerは、全ての測量の基礎となる「基本測量」でも使用することができる1級GNSS測量機としても指定されています。(ほかの測量機器(セオドライト・測距儀)には特級という区分もあったりして、なんだか呪術廻戦みたいです……))
レフィクシアのLRTK+IPhone(点群やフォトグラメトリ(メッシュ)が可能)の組み合わせもいいかな?とも考えたのですが、とりあえず今はまだ見送りです。最近は3Dモデルの生成方法として「ガウシアンスプラッティング」という手法もあり、様々な分野で活用できそうなポテンシャルを感じています。
※GNSS測量:人工衛星からの信号を利用して地球上の位置を測定する測量技術の総称。正式名称はGlobal Navigation Satellite System(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)の略で、GPS(Global Positioning System)を含む複数(GLONASS・Galileo・Beidou・QZSS)の衛星測位システムを指す。

【その他】
・CADソフトに描画するまでを試してみました(使用ソフト:図脳RAPID22、ExcelVBA)。
※エクスポートした元データを変換したりソフトで解析することで、別方法でCADやGISで使うことももちろん可能です。